私が『子どもの居場所』を作る理由 #13

~子ども時代・ママとして・妻として乗り越えた困難~

~子ども時代・ママとして・
     妻として乗り越えた困難~

■小学6年生の頃
[修学旅行の服がない]

私の父は、仕事にも行かず部屋に引きこもって朝から晩までお酒を飲んでは暴れて、家族を家から閉め出す事が何度もあった

突如暴れ出し、身ひとつで追い出されるので、着替えもなければランドセルもないので生活に困った

それでも避難生活は、父の脅威から逃れられるので苦ではなかったが、一度だけ姉の事で悲しい気持ちになった事がある

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何度となく家を閉め出され、学校に行けないくらいは平気であった

しかし、家を閉め出されている間に、姉の修学旅行の日がきてしまったのだ

家の中に入れないので、姉の服を取る事ができなかった

やむを得ず、父が寝ているだろう時間を見計らって、アパートの塀と壁をよじ登り、自宅のベランダに干されたままの洋服を取りにいった

その私の様子を下で見守っていた母と姉は、洋服を掴んで戻ってきた私に「サルみたい」と笑って服を受け取った

自分達の服を まるでドロボウのように回収するという、状況は最悪であったが、母と姉が笑ってくれるので、なんだか楽しい気持ちになった

どうにか着替えを手に入れ、親戚の車で姉を友人宅へ送る。姉は友人の家に泊まり、そこから学校(修学旅行)へ行く事となった

見慣れない土地に姉を降ろし、荷物を抱えた姉は「ありがとう」と笑って手を振る

車の中から姉に手を振りながら離れていくとき、悲しい気持ちが溢れてきた

こんな特別な日ですら父の横暴に振り回され、自宅から修学旅行に行けないこと、着ていく服に困る事に心底 腹が立った

私の身体もだいぶ大きくなり、多感な時期を迎え、父への不満を募らせていく

『あいつさえいなければ、私たちはもっと幸せに暮らせるのに』

…と憎しみへと感情が移り変わる

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では明日は

■小学6年生の頃②
[あいつを殺そう]

のことをつづります

またみてね!