私が『子どもの居場所』を作る理由 #14

~子ども時代・ママとして・妻として乗り越えた困難~

~子ども時代・ママとして・
     妻として乗り越えた困難~

■小学6年生の頃②
[あいつを殺そう]

仕事にも行かず部屋に引きこもり

朝から晩まで一日中酒を飲み

気に入らない事があると暴れる出し

私たち家族を家から閉め出す

母はいつも父を気遣い

子どもの事は後回し

給食費の支払いすらままならないのに

〈酒・タバコ・マンガ〉でお金を食い潰す

我が家には妖怪が住み着いていると思った

いつも母を苦しめているあいつを殺そうと思った

『あいつさえいなければ、私たちはもっと幸せに暮らせるのに』

と日々憎しみの感情を募らせていった

〜殺し方を模索する〜

『家にある包丁』

『酒を飲んで寝てる時』

『布団の上から』

『あばらに気をつけて腹を狙う』

あいつを殺す事で頭がいっぱいになる

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あまり家にいなかった姉がめずらしく帰ってきていて、久しぶりにおしゃべりをした

私は胸のうちを明かす

「あいつを殺そうと思う」

すると姉は

「あんたがやらなくていい。かおりがやる前に私がやるから」

「私(次女)もお姉ちゃん(長女)も、何度もあんたと同じ事考えてきたから」

…といつもの優しい口調で私を諭すように言葉をつないだ

私は1人で憎しみの感情を抱えていると思っていたが、姉たちも同じ気持ちなんだと知り 少し心が晴れた気がした

それなら『いつでも殺せる』と、最後の切り札を手に入れた私は、今じゃなくてもいいと心を保つ事ができた

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私が心を強く持てたタイミングと同時期から、父が理不尽に暴れなくなった

3人の子ども達の成長で「もう勝てない」「捨てられて困るのは自分」だと、父が気づいたのではないかと思う

それからも変わらず酒を飲み続け、家計を苦しめる事に変わりはなかったが、脅威がなくなった事で安定した日常を送れるようになった

父の脅威を乗り越えた私であったが、その後もさまざまな困難やトラップに出会う

今は楽しく幸せに過ごしているので、安心して読んで欲しい

読んでて苦しくなるなら、遠慮なくブロックしてください

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では次回は

■小学6年生の頃③
[茶色い前歯]

のことをつづります

またみてね!