私が『子どもの居場所』を作る理由 #15

~子ども時代・ママとして・妻として乗り越えた困難~

~子ども時代・ママとして・
     妻として乗り越えた困難~

■小学6年生の頃③
[茶色い前歯]

小学校入学時、母子分離ができておらず、泣きながら登校する内気な子であったが、成長と共に友達も増え、楽しく学校に行けるようになっていた

放課後は友達と遊ぶのが日課になっていた帰り道、突拍子もない質問をされる

友達「かおりはシンナーしてるの?」

私にはこの質問の意味がよく分からなかった

私「どういうこと?」

と質問を返す

友達「シンナーすると歯が溶けるっていうじゃない?かおりの茶色い前歯はそれなのかな、と思って」

私「シンナーはしてないよ。前歯はただの虫歯だよ」

…と答えた

その後の記憶は残っていない

「シンナー」が何なのか

「シンナーを吸うと歯が溶ける」という事も何も知らなかった

その子はヤンチャなきょうだいがいたので、年齢不相応な情報を知っていたようだ

私の家庭は、母が父のお世話に専念していたため、歯磨きなどの基本的な生活習慣が身についておらず、お菓子ばかりを食べていたので、虫歯だらけだった

歯が痛くなると歯医者に行ったが、完治するまで継続して通う事はできていなかった

口内環境は最悪であったが、自分の容姿を気にせずに育ってきたので、前歯が茶色い事に気づきながらも、問題意識なく生活を送っていた

なので、この友達の言葉は私に大きな衝撃と気づきを与えた

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茶色い前歯に気づきながらも、私がそれを改善できたのは、社会人となり自分で稼げるようになってからである

虫歯だらけ、銀歯だらけの口内環境にコンプレックスを抱き続け、複数の歯医者を渡り歩き、虫歯・銀歯を改善できたのはつい最近の事である

たくさんのお金を時間を費やしてきた

とても苦労したので、基本的な生活習慣は子どもの時に教えて欲しかったな、と思う

しかし、困難な家庭においてそういった事まで余力がない保護者がいる事も理解している

居場所として、地域のおばちゃんとして、私に何ができるかを模索していきたい

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では次回は

■中学生の頃
[恐怖のドライブ]

のことをつづります

またみてね!