~子ども時代・ママとして・妻として乗り越えた困難~
~子ども時代・ママとして・
妻として乗り越えた困難~
【 私の強さの源〜ゼロになる覚悟〜】
夫婦関係がうまくいかず
思い悩んだ時期がある
いろんな知識や意識を変えて
関係修復をはかろうとするも
ことごとく 打ちのめされてきた
辛かったのは二つ
感情を吐き出す場所がなかった事
まだ小さい我が子の前では
笑顔でいたかったので
苦しい言葉をもらっても
グッと耐え抜いた
もう一つは
友人や家族に この苦しさを
理解してもらえなかった事
「あなたのワガママ」
「もっとガマンすれば」
周りは全員『敵』だと思った
—
私が守りたかったもの
「子ども達の生活」
「マイホーム」
「母と姉の生活空間」
「私のお店コバンチ」
これらを守るために
どうしたらいいのか思い悩んだ
一つの答えに辿り着く
『あっそうか…
苦しいのはワタシだけか…
ワタシがいなければ
これらを守ることができるのか』
—
〜ゼロになる覚悟〜
子ども達の生活は父親が担ってくれるだろう
あの人がここに戻れば
マイホームを手放さずに済む
そしたら
母と姉の生活空間も奪われない
コバンチは閉店させて
賃貸に出せばいい
私に重くのしかかっていたものは
簡単におろせるのだと気づく
—
〜ワタシがここから
いなくなればいい〜
私の大事なものを守れるなら
もう何もいらない
スマホも身分証もここに置いていこう
その時着ている服と歩くためのシューズがあればいい
まずはあの人のところに行って
日雇いの仕事をもらおう
一人暮らしのあの子の家に
少しだけ泊めさせてもらおう
少しお金が貯まったら
プリペイド携帯を購入して
姉に生存の連絡だけしよう
ネットから友人の連絡先を探して
お金を貸してもらえないか
相談しよう
きっとあの子達なら
信頼して貸してくれるはず
—
一つ一つ具体的に
ゼロになる心の準備ができた
〜ふっと心が軽くなる〜
『私はいつでもゼロになることができる
でもそれは今じゃなくていい
ギリギリまで もう少し頑張れそう』
ゼロになる覚悟をしたことで
周りは全員『敵』だと思っていたけど
頼れる人がたくさんいることに
気付かされる
心が温かくなった
『まだ大丈夫』
—
あれから何年経っただろう
泣いてばかりいたあの頃に比べて
今の私はとても強くなった
まだまだ未熟者だけど
あの頃の私とはまるで別人
振り返るとこの強さの源は
この時の『ゼロになる覚悟』
だったと思う
知らず知らずのうちに
背負い込んできた重たい荷物の
おろし方を知るだけで
心もからだを軽くなった
—
その経験が糧となり
今の支援活動に繋がる
〜苦しさの渦中にいる人へ〜
どうかあなたに光が差しますように
手を差し伸べてくれる人がいますように
そしてその手を掴む
勇気を持てますように
一人孤独に苦しむ事がないように
願いを込めながら
コバンチの活動を続けます