私が『子どもの居場所』を作る理由 #19

~子ども時代・ママとして・妻として乗り越えた困難~

~子ども時代・ママとして・
     妻として乗り越えた困難~

【 私の強さの源〜ゼロになる覚悟〜】

夫婦関係がうまくいかず
思い悩んだ時期がある

いろんな知識や意識を変えて
関係修復をはかろうとするも
ことごとく 打ちのめされてきた

辛かったのは二つ

感情を吐き出す場所がなかった事
まだ小さい我が子の前では
笑顔でいたかったので
苦しい言葉をもらっても
グッと耐え抜いた

もう一つは

友人や家族に この苦しさを
理解してもらえなかった事
「あなたのワガママ」
「もっとガマンすれば」
周りは全員『敵』だと思った



私が守りたかったもの

「子ども達の生活」
「マイホーム」
「母と姉の生活空間」
「私のお店コバンチ」

これらを守るために
どうしたらいいのか思い悩んだ

一つの答えに辿り着く

『あっそうか…
苦しいのはワタシだけか…
ワタシがいなければ
これらを守ることができるのか』



〜ゼロになる覚悟〜

子ども達の生活は父親が担ってくれるだろう

あの人がここに戻れば
マイホームを手放さずに済む

そしたら
母と姉の生活空間も奪われない

コバンチは閉店させて
賃貸に出せばいい

私に重くのしかかっていたものは
簡単におろせるのだと気づく



〜ワタシがここから
いなくなればいい〜

私の大事なものを守れるなら
もう何もいらない

スマホも身分証もここに置いていこう

その時着ている服と歩くためのシューズがあればいい

まずはあの人のところに行って
日雇いの仕事をもらおう

一人暮らしのあの子の家に
少しだけ泊めさせてもらおう

少しお金が貯まったら
プリペイド携帯を購入して
姉に生存の連絡だけしよう

ネットから友人の連絡先を探して
お金を貸してもらえないか
相談しよう
きっとあの子達なら
信頼して貸してくれるはず



一つ一つ具体的に
ゼロになる心の準備ができた

〜ふっと心が軽くなる〜

『私はいつでもゼロになることができる

でもそれは今じゃなくていい

ギリギリまで もう少し頑張れそう』

ゼロになる覚悟をしたことで
周りは全員『敵』だと思っていたけど
頼れる人がたくさんいることに
気付かされる

心が温かくなった

『まだ大丈夫』



あれから何年経っただろう
泣いてばかりいたあの頃に比べて
今の私はとても強くなった

まだまだ未熟者だけど
あの頃の私とはまるで別人

振り返るとこの強さの源は
この時の『ゼロになる覚悟』
だったと思う

知らず知らずのうちに
背負い込んできた重たい荷物の
おろし方を知るだけで
心もからだを軽くなった



その経験が糧となり
今の支援活動に繋がる

〜苦しさの渦中にいる人へ〜

どうかあなたに光が差しますように

手を差し伸べてくれる人がいますように

そしてその手を掴む
勇気を持てますように

一人孤独に苦しむ事がないように
願いを込めながら
コバンチの活動を続けます

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