私が『子どもの居場所』を作る理由 #2

~子ども時代・ママとして・妻として乗り越えた困難~

~子ども時代・ママとして・
     妻として乗り越えた困難~

4歳の頃[夜のお仕事に行く母と、泣く私]

タクシー運転手をしていた父は、お酒を飲んで溺れては仕事を無断欠勤し
クビになって部屋に引きこもっては、朝から晩まで〈酒・タバコ・ゲーム・マンガ〉漬けの日々を送っていた

父が働かないと生活費がないので、代わって母が夜の仕事に出ていた
私が小さい頃は母が寄り添って寝かしつけてくれていた事をかすかに覚えているが、私の就寝が遅くなったのか、母の出勤時間が早くなったのか
分からないが、夜になると母が身支度をし始めて家を出て行くことを理解するようになった

幼い私には『母が生活費のために働いている』なんてまったく知らなかったし、その説明もなかったから夜になると母がキレイに化粧をし、
キレイな格好をして一人で出かけて行く姿を見て『私たちを置いて、どこか楽しいところへ遊びに行っている』思っていた

幼い私は 夜に母に置き去りにされることが不安だったし、1人で寝る寂しさとかいろんな感情がぐちゃぐちゃになり
「ママ、行かないで」「ママ、行かないで」と、何度も玄関前の食器棚の角に身体を押しつけてひたすらこの言葉を繰り返して泣いていた
キレイな格好をした母は悲しそうに困った顔をしながら私を見ている。夜に出かける理由の説明なく抱きしめてくれる事もなかった。

私は背中を壁に押しつけひたすら泣き続けた。2人の姉が私をあやし慰めながら母に「行っていいよ」と促す。
母は困った顔をしながら私を見つめ 玄関の扉をしめて出て行く。
何度も何度もこのやりとりをし次第に母が 夜に出かける事に慣れてくるようにはなったが
幼い私にとっては毎晩母に捨てられるような感覚を味わっていた事を覚えている

大人になって思うのはまだ小さいから理解できないだろうとないがしろにせず
「なぜ出かけるのか」、「なぜ働かないといけないのか」、「ちゃんと帰ってくるから大丈夫」、「あなた達の事を大切に思っている」
と伝えて欲しかったな、と思う

母が夜のお仕事をしている事で 朝は起きられず、後に小学校に進学した私は さまざまな困難に出会うがそれはまた後日
成長過程に応じて次回は
5歳の頃[いつも寝ている母と、母から離れられない私」
のことをつづります

またみてね!
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このブログは、私 小林が2020年10月から「子どもの居場所」活動を始める至った経緯を綴ります。
発信する目的は、多くの人に私の活動を知っていただき、子ども支援の輪を広げる事です。

今は「子ども」に特定していますが、今関わっている子ども達が大人になっても「自分の居場所」として帰る場所の一つになるように
また、支援者の仲間たちが集い、子ども達の成長を見守る拠点の一つになれるように、実績を重ねながら対象の幅を広げていきたいと考えています。

当活動を通して、子ども支援に関心を持っていただけないでしょうか。

企業や個人の皆様からの支援を広く求めております。子ども達が安心して過ごせる、第三の居場所づくりの応援をよろしくお願いいたします