私が『子どもの居場所』を作る理由 #10

~子ども時代・ママとして・妻として乗り越えた困難~

~子ども時代・ママとして・
     妻として乗り越えた困難~

■小学4年生の頃
[集金袋]

母が働いて生活費を稼いでいたが、引きこもり父の〈酒・タバコ・マンガ〉に全部消えていたんじゃないかと思う

我が家はびんぼうだと
少しずつ認識してきたが
経済感覚のない子どもの私に
明確な線引きはなかった

お金の事で辛かったのは
毎月学校から渡される
『集金袋』である

当時はまだ
給食費・教材費のどちらも現金で、2種類の封筒を母に渡すのが毎回 辛かった

母はいつも穏やかにニコニコしている人であったが、封筒を渡すと少し困った顔になる事に 私は気づいていた

ほとんどの子が封筒を渡された翌日に現金を持ち込むのに対して、私はよく催告書をもらっていた

それをまた 母に渡さなければなからなかった

私が学校に行き、集金袋を持って帰る事が母を困らせているように感じ、学校に行く事の後ろめたさのような罪悪感があったのを覚えている

早く大人になって、早く自分でお金を稼げるようになりたかった

お金を稼いで、大好きな母の支えになりたいと思った

学校に行くよりも、働いて給料がもらえるようになったらいいのにと願った

---

子どもの時の経験が、すべて今の私の中に活かされている

この経験のおかげで居場所活動に繋がり、有意義な毎日を過ごせるようになった

地域の子ども達と顔なじみも増え、声を掛け合えるようになった事が 今の喜びである

---

たくさんの子ども達とおしゃべりができるようになった

子どもは大人が思っている以上に、察知する能力が高いので、子ども達が話してくれる『異常』にも、過剰反応せずポーカーフェイスで聴くことを心がけている

ポジティブな話には一緒に笑い合うが、ネガティブな話には冷静を装う

子ども達は自分の話しながら、相手の様子を本能的にうかがっている時がある

『この人に話しても大丈夫だろうか』と

私も子どもの時から相手の表情から状況を察知する事ができていたし

少し話しただけで直感的に「敵か味方」「好きか嫌い」を振り分けるクセがある

子ども達は大人よりも本能的に生きていているので『あなたの味方である』と伝わるように、関わり方を日々模索中である

---

では次回は

■小学5年生の頃
[ぐちゃぐちゃな弁当]

のことをつづります

またみてね!

-------------

このブログは、私 小林が2020年10月から「子どもの居場所」活動を始める至った経緯を綴ります

発信する目的は、多くの人に 私自身の事と活動を知っていただき、子ども支援の輪を広げる事です

今は「子ども」に特定していますが、今関わっている子ども達が大人になっても「自分の居場所」として帰る場所の一つになるように

また、支援者の仲間たちが集い、子ども達の成長を見守る拠点の一つになれるように、実績を重ねながら対象の幅を広げていきます

当活動を通して、子ども支援に関心を持っていただけないでしょうか

企業や個人の皆様からの支援を広く求めております。子ども達が安心して過ごせる、第三の居場所づくりの応援をよろしくお願いいたします